最後の晩餐

イタリヤの人たちが子供たちに言い聞かせているという
イタリヤの伝説で
レオナルド・ダ・ヴィンチが「最後の晩餐」の
絵を完成させた時の話です。

ダ・ヴィンチは、この絵の13人の中で、
イエス・キリストを、まず最初に描きました。

町に出て公園を歩いてた時に
すごく肌もきれいで、目がとても澄んでいる
清々しい好青年に出会い、
その人をモデルにキリストの絵を描きました。

その後の数年で、
11人の弟子の絵は描けたのですが
最後の裏切り者のユダの絵だけは
なかなか描けなく
10年以上苦しんでいました。

そんなある日でした。
酒場の薄暗い片隅に
人生の悲哀、憎しみ、裏切り、嫉み、妬み・・・
そんな重いモノを一身に背負ったような男がいました。

早速、その男性にモデルをお願いして、
やっとユダの顔を完成させることが出来ました。

描けない苦労から解放され
ダ・ヴィンチが、ほっと安堵していたところ、
そのモデルの男性が、目の前で泣き出しました。

なんと、この男性は、20年前に ダ・ヴィンチが
最初にキリストの絵を描いた時のモデルだったのです。

男性は、今度は、誰の絵のモデルなのかと思って
覗いてみたら、裏切り者のユダの絵だと知り、
情けなくて泣けてしまったのでした。

この20年の間、この男性は
あの人はひどい・・とか、 自分はツイてない・・・とか、
不平不満・愚痴・文句・悪口・憎み・妬み・恨みを
ずっと言い続けていたそうです。

その結果として
キリストのモデルになったような美しい青年が
キリストの裏切り者で、
すべての敵意と憎しみを一身に背負った
ユダのモデルに
選ばれてしまう程、変貌してしまったのでした。

「最後の晩餐」の絵を見ましたら
キリストとユダを、よく見比べてみて下さい。

歳を取るほどに人間は、
その人の人生が、そして、その内面が
どうしても、顔の相に出てしまいます。

人間の顔は、60本の筋肉があり、
笑顔の時は、13本の筋肉を使い
嫌だなと言っている時には、
47本の筋肉を使っていると言います。

いつもニコニコしていると
この13本の筋肉が発達して、
自然とそういう顔になりますし、

反対に47本の筋肉を使い続けていると
それが強靭になり、
なかなか喜ばれる顔になりません。

人は、福相で不幸にはなれないし、
貧相で幸せになることもできません。

突然、いろんな努力をして
すぐに能力を身に付けることはできませんが

ニコニコ笑っているだけなら
お金もかからず、誰でもすぐに出来ます。

言葉も、明るいポジティブな言葉だけを
使っていると、
その言葉の通りの事象が起こるようになってきます。
逆もまた然り・・・です。

愛してます。ツイてる。嬉しい。楽しい。感謝してます。幸せ。ありがとう。許します。

実際に、そう思えなくても
言葉に出しているだけで変わります。

簡単にできることから
ともに実践して行きましょう。