富士山登山2015　③

② からの続きです。

下山の決断

すごい嵐のため、山小屋にいる
殆どの人が下山を決意しています。

さて、ここまで来て、
選択肢は二つです。

1. 風がおさまると予想されている昼間まで
   山小屋で待ち、その後、登るか？
2. 即、みんなとともに下山。

1.ですと、登頂できてもお鉢巡りは臨めず、
頂上即下山でも、5号目到着は日没後になります。
また、日没後の山は、相当暗いです。

単身登山なら、1.の選択肢もありましたが、
今は、守るべき子供がいます。

ということで、2.を決断しました。

下山

6:05 に下山を開始しました。

普通の下山道ではなく、ブル道を下ります。

ブル道とは、山小屋への荷物運搬用の
ブルドーザー道路のことです。
下る程、風はやわらぐ感じはありました。

雲が、龍に見えます。

7:05 に6合目、7:55には5合目に到着しました。

8:00 のシャトルバスに間に合いそうでしたが
次男クンがお土産に「笠」が欲しいとのことで
買い物をしました。

そして8:30 のバスに乗り
9:10 に北麓駐車場に着きました。

その後、帰宅しました。
すべては、ほぼ24時間以内の出来事でした。

今回の反省

今までは、雨が降っても、風が吹いても
他の山はもちろん、富士山も登っていました。

ですから、さほど天候のことは
心配していませんでした。

しかし、深夜から今朝にかけての荒れ方は、
初めての体験でした。

「八甲田山」の映画を思い浮かべる程でした。
今までの登山の環境は
べて運が良かったと思えました。

もっと謙虚になるべきでした。

私が、富士山をなめていたのだと
反省しております。

私の判断が悪かったために
妻と次男に
富士山の頂上にある
不思議な天空の街を見せてあげることが
できませんでした。

2年連続の登頂失敗となると・・
山から拒絶されているみたいに思え
正直、凹みました。

さらに、今回は・・
私自身のことですが
「体力的」ではなく・・
「体質的」に・・
3000m級の山は控えた方がいい・・
と、思えることがありました。

断酒した理由と同じですが
身体の変調を感じたのです。

今後の対策

数日前までの天気予報は「晴れ」で
安心しておりました。

そのため、直前に崩れると言っても、
そんなに大きく変わることはない・・と
当日の予報をよく確認してませんでした。

当日の天気予報も必ず確認し、
必要あれば山小屋に連絡し、
少しでもリスクがあれば
その時点でキャンセルする。
こういう姿勢が大切だと思いました。

今更ながらですが・・
登山全般にも言えるのでしょうね。

普通の登山なら、天候を見て
自分で日程を変えてしまいますが
富士山のような取りにくい山小屋を予約すると
楽天的解釈をしてしまいがちです。

今までキャンセルは、
個人的理由のものと思い込み
山小屋に迷惑をかける・・
との思いから、よく確認してませんでした。

台風、噴火、嵐のような
自然的要因もありますので
これからは、しっかりと
確認したいと思います。

これを読まれた方は
私の恥ずかしい失敗を、
参考にして頂けましたら幸甚です。